子供がたまに見てるのを、夕食の支度のついでにチラッと見る程度。
【作品紹介】
『ブラック・ジャック 二人の黒い医者』『Dr.ピノコの森の冒険』
監督 : 手塚眞
声の出演 : 大塚明夫、水谷優子、鹿賀丈史
ストーリー : 世界的製薬会社・ダイダロスの巨大ビル。謎の組織が仕掛けた爆弾により、ビル周辺は地獄絵図と化す。鉄骨に挟まれひん死の重傷を負った少年には、救助隊も手を出すことができない。いまにも崩れ落ちそうな鉄骨。そんな中、無免許での医療行為を無罪にする条件でブラック・ジャックが動く。誰も想像すら出来ない「外科手術」が始まった…。(ブラック・ジャック ふたりの黒い医者)(goo映画)
この映画、面白かったかどうかというと、まあ、可もなく不可もなくといったところ。
悪い意味で、全く視聴者を裏切らない作品だった。
やはりアニメーション化されるうえで、原作者不在というのは非常に難しいものであるなと感じた。
ストーリーは原作で使用された話を組み合わせているところなど多々あり、それでいて上手く纏まっているところは、ファンの心を掴みやすいだろう。
構成も原作を逸脱しないように丁寧に作り込まれているので、作品としての仕上がりは概ね満足だ。
だが、何かひとつパンチが足りなかった。
なんと言うか・・・、故手塚治虫作品特有のメッセージ性が少々希薄で、心にグッとくるほどの響きは無かったように思う。(とは言っても、露骨にそれを出せという訳ではないのだが・・・)
それがご子息手塚眞氏が表現しなければいけなかったものか、故治虫氏が作品の奥に潜ませていたものを表現し切れなかったのかは、非常に難しい見解となるのであろうが、やはりこれはかなり子供向けということを意識して製作されたんだなと思わざるをえない。
確かにアニメ=子供の見るもの(というイメージがある)だから、大人が喜び勇んで見に行くものではないのかもしれないが、手塚治虫作品というものは「たかが漫画」にとどまらない良作が多いと思われるので、そのあたりにおいてもっとメッセージ性を強く出していっても良かったのではないかと思う。
ただ・・・、もしかしたらそのあたりについては、声優の演技力にもよるのかもしれない・・・。
見る側としては、まあ、ブラック・ジャック自身の声はテレビの方で慣れているので良いとしても、例えばキリコは声そのものにそれほど違和感は無かったが、ちょっと素直に演じすぎてたかな?というような妙な好印象が、かえって役そのもののインパクトに欠けていた気がする。
あとは・・・、ロックもあっさりしすぎかなあと・・・。
別に作品としてはホント、特に問題ないんですが、もっと強烈な個性がぶつかり合って構成されているくらいのミスマッチの部分があったほうが、手塚作品として僕自身が受け入れられたかもしれない。
なんて言うか・・・、せっかく原作者の実の息子が監督しているんだから、もっと思い切ったことをやっちゃって欲しかった、とも思えるわけですよ。
そういった意味での裏切りなら僕は歓迎するけどな。
おっと、娯楽映画として子供と一緒に見に行く分には、別に悪くない作品だと思いますよ。
同時上映の『Dr.ピノコの森の冒険』については、なんかディズニーの短編アニメのような印象を受けたかな。

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