さすが累計で200万部以上も売れているだけのことはありますね。
【作品紹介】
『あらしのよるに』

監督 : 杉井ギサブロー
出演 : 中村獅童、成宮寛貴、竹内力、林家正蔵
ストーリー : ある嵐の夜に、仲間とはぐれたヤギのメイは、壊れた山小屋で雨風をしのいでいた。するとそこへ、同じように嵐から逃れてきた“仲間”が現れる。姿も匂いもわからない中、心細さから言葉を交わすうちに意気投合する2匹。やがて彼らは再会を約束して別れるが、翌日待ち合わせの場所に現れたのは、なんとメイたちの天敵であるオオカミのガブだった!
僕は絵本を読んでいないので、絵本と比べるということはできないんですが、妻と娘がこの絵本を読んだことがあり、大絶賛しておりました。
この映画の試写会を見ることが決まってからというもの、彼女たちが僕を羨望の眼差しで見てくれちゃうので、ある意味ちょっと痛かったっす^^;
さて、今回はほとんどネタバレではありませんので、安心して読んでいただけると思います。
おそらく皆さんは絵本を読んでいることでしょうから、物語の内容なんかを淡々と書き殴られても、どこがレビューやねん!と憤慨されるでしょうね。
ですから、あえて記事内ではできる限りストーリーには触れないでおこうかと思います。
ということで今日は原作の木村裕一さんのお話を少し書かせていただきます。
よく読者の方々から、この物語のメイ(ヤギ)が雄なのか雌なのかというご指摘があるそうで、ご本人も時々お困りになるということなのですが、木村氏曰く「わざとそう取れるように書いている」から読者によってどう転んでもいいんだよとおっしゃっていました。
と言いつつも、木村氏自身第1話を書いた時はメイは雄のつもりで書いていたのだそうです。しかも、2話3話と続ける気もあまりなかったそうです。
それが読者からの反響が凄かったので、2作目以降物語が続くことになって、しまいには第6話までということになったのですが、書いているうちに段々と「食べる食べられる」という関係が「男と女」の関係にも見えてくるので、その辺は読者から見てどちらでもいいように、第2話からはメイの喋り方を工夫したのだそうです。
ですから、このような内容ならメイは雌にするべきだという声も時々耳にしますが、木村氏自身はどちらで取ってもらっても構わないということですから、こうじゃないとおかしいというのではなく、あなたはこう思ったということでいいんですよ。
それからその話の中で、とても分かりやすくこの絵本の見方を教えていただけました。
絵本というのは見てもらうと分かるんですけれど、ディテール自体がそんなに細かく書かれていないんですね。
ですから内容の大部分は読者が想像しないといけない仕組みになっているんです。
想像しないといけないということは、読んだ人によっていろいろな考え方があるので、ひとつの決まったパターンにはならないかもしれませんよね。
たとえば、みなさんお家でよくお母さんにカレーを作ってもらうと思うんですが、よくあるカレーを作るなら大体入れる具材は決まっていますよね。まあ、タマネギ、ジャガイモ、ニンジン、あとは牛肉ぐらいでしょうか?・・・カレーのルウもそうですね。
じゃあ、この材料で作ったら、できあがりはみんな同じ味になるかというと、実はそうではないんですよね。
お母さんがちょっとづつ工夫して、味に幅を持たせてる場合が結構あると思うんです。
ですから、同じ材料で作っていても、それぞれのお家で味が違うというのがよくあるという訳です。
別にあそこの家の作り方がいいとかいう意味で言っているのではなく、みんな自分の家のカレーが一番と思って食べているんじゃないかと思うんですよ。
ですから、この絵本も読んだ人それぞれの印象でいいんです。
でも、映画では細かいところまで描いちゃってて想像よりも先に行っているから、人それぞれみたいな風にはならないかもしれない。
じゃあ、この映画はどう思って見て欲しいかというと、基本はみなさんの家のカレーが1番なんだけど、たまにはレストランのカレーを食べるといいんじゃないかなというつもりで見てもらえたらいいなあと思ってるんです。
これはなるほどですね。
また、今回声を当てた中村獅童さんと成宮寛貴さんについても少しお話していただきました。
中村さんはすばらしいですね。まさに私の想像通りのガブの声でした。
あるとき彼に聞いたんですよ、どうしてそんなに上手なんですか?って。すると彼は「いえね、僕の中からガブの声が出てくるんですよ」と答えてくれたんです。
私はそれを聞いて、ほんとにすばらしい役者さんだなあと思いました。
一方、成宮さんなんですが、実はちょっと心配だったんです。
まあ、僕が彼についてよく知らなかったというのもあるんですが・・・。
若い方たちの間ではだいたい知られているそうですけど・・・。
そういうのもあって、大丈夫かなあと思っていたんですね。
ですが実際に聞いてみたら、・・・いいんですよ!
いやあ、この時ばかりは成宮さんにちょっと失礼だったかなと思いましたねえ。
それから僕もちょっとだけ声を当てています。
僕のホームページに僕がどの役をやってたか?というクイズを載せていて、見事そのクイズに正解した方には豪華なプレゼントが当たりますという事をやっていますので、よーっく聞いて、探してみてください。
なかなか分からないと思いますので、今日この試写会で見て分からなかったら、公開したら2回ぐらいは映画館に足を運んでもらって、3回目には分かるんじゃないかと思っていますので、ぜひとも3回は見てください。
今日この会場に来ている皆さんは、生で僕の声を聞いているので他の人たちより有利ですよね。
と最後には冗談ぽく宣伝していましたが、ちょっと低めのハスキーな声で穏やかにお話してくれるとても感じの良い先生でした。
僕自身はこの映画で初めてこの「あらしのよるに」という物語を知ったのですが、けっこう泣き所がありました。
・二人で川へ飛び込むあたりはドキドキとうるうるが混在していました。
・雪山でメイがガブに自分を食べてあなただけは生きてと言うシーンもジーンときました。
・ガブが自分たちを追ってきた狼の群れに立ち向かうところ、かっこよかったです。
・狼のリーダーがメイの母親のカタキだと思わせる設定にしておきながら、そこをあえてスルーする懐の深さに胸を打たれました。
ネタバレにならない程度にいろいろ書いたけど、やはりこういう感動系映画をせっかく見るんだから、あーだこーだ言わずに素直に感動しておかないとね。
とてもいい作品でした。

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いい曲です!もちろん僕も聞いてます^^
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漫画版『あらしのよるに』
マガジンZKC
著者:木村裕一 /空十雲
出版社:講談社
サイズ:コミック/196p
発行年月:2005年12月
本体価格 524円 (税込 550 円) 送料別
・あらしのよるに@映画生活





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